LyX 2.3.0 の導入

とても安定している LyX 2.2.3 が出てから10ヶ月ほど,気がつくと新バージョン 2.3.0 と,その後になってなぜか ver. 2.2.4 が出ていた.すでに TeX Wiki の方にも解説ページがあるので,早速インストールして回るようにしたところまでを書き留めておく.

付記:翌日,大幅に改訂しました.

ダウンロードとインストール

  1. LyX のダウンロードページから LyX-2.3.0+qt5-x86_64-cocoa.dmg をダウンロード.
  2. ディスクイメージをダブルクリックして開き,中の LyX.app をアプリケーションフォルダなど,適当なインストール先にコピー.

初期設定

LyX.app を起動する.初回なので,Ctrl キーを押しながらクリックして,「開く」を選択しないといけない.

「LyX」プルダウンメニューの「Preferences…」を選ぶ.左側に表示されるメニューから「Language Settings」の『Language』を選び,「User interface language』の項で「Japanese」を選択する.LyX を再起動する.これ以降は,日本語でメニューその他が表示される.

もう一度,「LyX」プルダウンメニューの「Preferences…」を選ぶ.

    1. 私はタブを使うので,「操作性」の「文書処理」で,「ウィンドウと作業領域」の「文書をタブ内に開く」にチェックを入れている.
    2. 「操作性」の「表示」で,「画像を表示」にチェックを入れ,その下の「自動プレビュー」を「有効」にし,「プレビュー寸法」を 1.3 くらいに設定する.
    3. 「利用者情報」に自分の氏名とメールアドレスを入力する.
    4. 「言語設定」の「言語」で,「言語パッケージ」を「任意設定」にして,その後ろのボックスの中身を消す.「言語を大域的に設定」と「外国語をマークする」のチェックを外す.
    5. 「出力」「一般」の「順検索」の「PDFコマンド」で
      /Applications/Skim.app/Contents/SharedSupport/displayline $$n $$o $$t

      を選ぶ.

 

使ってみたが…

以上の設定で使ってみたところ,jsclass の文書がコンパイルできなかった.

! Class jsarticle Error: You are running upLaTeX.
(jsarticle) Please use pLaTeX instead, or add 'uplatex' to...

というエラーメッセージが出る.

そこで文書の設定を変更:

「文書」プルダウンメニューから「設定…」を選ぶ.

  1. 「文書クラス」をこれまでの JS Class から Japanese Article/Book (BXJS Class) に.
  2. 「クラスオプション」の「事前定義」のチェックやその後のボックスの中身はそのままにして,下の「任意設定」の uplatex,dvipdfmx etc. を消す.
  3. 「言語」メニューに行って,「言語」で「日本語」が選ばれていることを確認し,「引用形式」で「「外側」および「内側」(言語既定値)」を選び,「文字コード」の「その他」を選んで,その後ろのボックスは「日本語(pLaTeX) (UTF8)」を選ぶ.さらに「言語パッケージ」で「任意設定」を選び,後ろのボックスを忘れずに空白にする.
  4. 「形式」で「既定出力形式」は「PDF (dvipdfm)」を選び,「出力と同期」にチェックを入れて,「調整用マクロ」で「\synctex=1」を選ぶ.

これでコンパイルもできるようになった.(2018年4月16日)

MacTex 2016とjsclasses

7月になってようやく MacTeX を2016に更新した.寺田さんの TeX Alchemist Online にインストール方法の親切な解説

MacTeX 2016 のインストール&日本語環境構築法

があるので,それにしたがって作業すれば,インストール,さらに TeXShop の設定までできる.素晴らしい.

さて,設定も終わって自分の TeX ソースファイルをコンパイルしてみると,jsclasses の papersize オプションが効かないのか,ページが切れてしまう.

  • 対策1:hyperref を使っていたので,そのオプションに
    setpagesize=false

    を追加したら解決した.TeX Wiki には papersize オプションとどちらか一方だけでよいと書いてあるけれど,なぜか私の環境では両方必要らしい.

  • 対策2:LyX で書いている原稿の方はそれでもページが切れてしまっていたが,color パッケージを使っていることに気づいたので,そちらにも
    \usepackage[dvipdfmx]{color}

    と dvipdfmx オプションを入れてみたらうまくいった.

プリアンブルは使い回しなので,今までに使ったパッケージがどんどん蓄積されていき,何を使っているのか忘れている.それでこんなときに嵌ってしまうのだが,color パッケージはいつ何のために入れたのやら.

WordPressでのLaTeX (メモ)

WordPress.com のブログでも LaTeX が使えるということを今朝知ったのでメモ.

https://en.support.wordpress.com/latex/

align 環境はダメと書かれているから,複数行の数式は使えないのかな.

O_\gamma(f):=\displaystyle{\int_{T(F)\backslash G(F)}}\,f(g^{-1}\gamma g)\,\dfrac{dg}{dt}

2016年4月4日付記.LaTeX ソースを WordPress, というよりhtmlに変換してくれる LaTeX2WP というPythonプログラムがこちらで配布されている.Terence Tao のブログなどでも使用されているようで,英語なら定理環境なども変換してくれるなどかなり便利そうだ.欲を言えば,align 環境を aligned (参考) にしてくれるということはないのだが.

それでもiCloudをDropbox的に使う

iCloud では Documents in the Cloud に対応するアプリケーションでしか文書をおいたり取り出したりできないように見える.しかしシステム環境設定の iCloud で 書類とデータ にチェックを入れると,~/Library/Mobile_Documents フォルダが現れて,その中にiCloudの Documents が見える.

私もこれを用いて,仕事で必要な文献類などはすべて Mobile Documents 内にある Goodreader のフォルダに置いている.出張などの際にも文献を持ち歩かないで良いのでとても便利だ.

ところが昨日,Macbook Air にこの設定をしようとすると,Apple が仕様を変えてしまったらしく,上の操作をしても Mobile Documents フォルダが ~/Library に現れなくなってしまった.そういうやり方を推奨しないということらしいが,すでに得てしまった快適は失いたくないので,なんとか回復してみた.その顛末を書き留めておく.

ただしアップルサポートコミュニティのフォーラムでも,非推奨という方向で意見がまとまっているようなので,あまりおすすめできるわけではないことを注意しておきたい.

続きを読む “それでもiCloudをDropbox的に使う”

iPhoneでGmailのプッシュ通知

Appleのメールは迷惑メールフィルターがあまり良くできていないために、職場のサーバから直接メールを受け取ると大量のジャンクメールを受け取ってしまう。これを避けるためにGmailでメールを取っているのだが、GmailのアカウントではiPhoneのメールアプリでプッシュ通知が効かないのが不便だった。
そこでGmailアプリでメールを見るようにしていたのだが、最近になって動作がなぜか重くなった。機を一にしてiOS6になり、MacOSも山ライオンで通知センターが完備されたので、やはりメールアプリに戻ろうと考えた。
調べてみるとGmailプッシュ通知が効かないのは私の環境だけではなかったようで、解決策が以下のページにあった。
http://divandu.jp/ios6-にしたら、gmailが来なくなった/
つまりはメール、連絡先、カレンダーでGmailアカウントを設定する際に、GmailではなくMicrosoft Exchangeにするのだが、詳細は上のリンクをご覧いただきたい。しかしMicrosoft Exchangeを通すと、絵文字が表示されないようだ。

Mac OS X 10.7 Lion での MathJax の表示

お盆明けにツイートしたことですが、一応自分用にもメモしておきます。

一時的なものでしょうが、Lion が動いている Mac で MathJax を使っているページを見ると、すべてが斜体で表示されてしまうようです (参照)。報告を見ると Safari などのブラウザのせいだと思ってしまいそうですが、OS の問題だそうです。自分の維持している web site で手元のサーバーに MathJax を設置している場合には、MathJax フォルダの

MathJax/config/default.js

の 413 行目あたりにある

availableFonts: ["STIX", "TeX"],

を斜体フォント STIX を使えないように

availableFonts: ["TeX"],

としてしまえば (私のように STIX を使わない場合は) 解決します(こちらのページ参照)。